A「ISCバルブを中心にクリーニングしたところ アイドリングは安定しました」
最初に、デリケートな部品のメンテナンスになりますので、車の整備に不慣れな方、機械修理が得意でない方にはオススメしません。私も自動車整備士ではありませんが、仕事でメンテナンス業をしています。自動車整備の知識に乏しいので、間違ったやり方、説明をしているところがあるかと思いますが、あらかじめご了承ください。 YouTube動画の方にあげるつもりでしたが、狭間い場所のため、作業の様子がうまく動画撮影できませんでしたので、ブログの方でご紹介させていただきます。
【車種】
スズキ エブリィ 型式DA52V バン 平成12年式 F6A NAエンジン
【症状】
エンジンが暖まってくると、停車中にアイドリングがハンチング(エンジン回転数が勝手に上下すること)したり、止まりそうになるくらい回転が落ちる。
【予想診断】
イグニッションコイル、スパークプラグは1年以内に交換しているので、スロットルボディーについているISCバルブ(定番故障)が怪しいと予想。ISCバルブと言うのは、「アイドル スロットル コントロール バルブ」の略です。
【作業内容】
ISCバルブとその周辺の清掃
【作業手順】
1 運転席下のエンジンフードを開けます
2 エアークリーナーボックスとホースを外します
3 スロットルボディーのアクセルワイヤーを外します
4 スロットルボディーの配線コネクタを外します
5 スロットルボディーを固定しているナット2個、ボルト2本を外します。
6 スロットルボディーを引きずり出しながら、ホースを外します(※ISCバルブ部に接続されているホース2本にはクーラント液が流れていますので、ホースの栓を用意してから作業してください。)
7 スロットルボディー横についているISCバルブ(ステッパモータ?)を外し、先端とボディー側を清掃します。
8 逆の手順で組みつけます。
9 エンジンキーをACCまで回し、またOFFに戻し、同じ操作を4回繰り返して、コンピュータの学習機能をリセットします。
10 エンジンを掛け、クーラントが不足していれば補充します。
【作業の注意点】
・ISCバルブにはパーツクリーナーなどを直接吹き付けない方が良いそうです。私はウエスに中性洗剤入りの水を染み込ませてISCバルブ先端を拭きました。ボディ側はアルコールを染み込ませたウエスや綿棒を使いました。
・スロットルのケーブルを外す時は、ナットにマーキングするなどして、ワイヤーの張り具合が変わらないよう注意しましょう。
・ISCバルブにつながるホースは抜きにくいので、ホースを傷めないよう、もしくは新しいホースを用意して作業しましょう。
【結果】
アイドリングの不調は改善しました。エンジンが暖まっても、停車時にアイドリングがハンチングしたり、エンストしそうなくらい回転が落ちることはなくなりました。アイドリング時だけの変化ですので、走りには変わりは感じられません。
今回はスロットル部分をごっそり外して分解清掃しましたが、一度要領を覚えれば、最小限の取り外しで作業できそうです。すでにISCバルブが一度取り外しされていた形跡がありましたので、やはり定期的に掃除する必要がある場所のようです。