■「洗浄液の入った注射器を使って、古いインクを押し出し、インク詰まりをを解消します」
複合機・プリンターのヘッドクリーニング機能を、何度繰り返しても正常に印刷されない場合は、洗浄液を使ったクリーニングを試してみましょう!
洗浄は、インクカートリッジの差込口から、注射器を使って洗浄液を送り込むことにより、インクが溶解される仕組みです。細いホースを伝っていく洗浄液が古いインクを押し出し、最終的にはヘッドから排出されます。ホース中に残った洗浄液は、複合機・プリンターのヘッドクリーニング機能を繰り返すことにより、新しいインクに置き換わります。ほとんどの場合4~5回のヘッドクリーニングで、正常な印刷品位チェックシートになります。
▲洗浄液100mlのタイプで、4色インクプリンターを3~4回洗浄できると思います。
<事前に準備する物>
・ 洗浄液 (superInk クリーニング液)インクジェットプリントヘッド用
洗浄手順をYouTube動画にしましたのでご覧ください!▼
<洗浄手順>
①電源を入れ、プリンターヘッドが中央付近に来たところでコンセントを抜きます。(※テーブルタップにスイッチが付いた物を利用すると便利です)
②キッチンペーパーを2つ折りにして、ヘッドの下に差し込める幅に切ります。
③用意したキッチンペーパーをヘッドの下に敷きます。
④装着されているインクカートリッジを外します。
⑤洗浄液を注射器で2ml吸い取り、付属のホースでノズルから洗浄液を送り込みます。
⑥ヘッドからインクが漏れだした状態で数分待ちます。
⑤汚れたキッチンペーパーをヘッド下から引き抜きます。
⑥同様にすべての色に洗浄液を注入します。
⑦インクカートリッジを装着し、電源を入れます。
⑧ヘッドクリーニング機能を動かし、印刷品質チェックシートで確認します。
⑨5回ほどヘッドクリーニングを繰り返せば、新しいインクに置き換わり、印刷品質はキレイになります。
▲インクカートリッジが刺さる白い丸部分の中央出っ張りから注入します
▲ホースの中を洗浄液が通っていくのが確認できます
<洗浄の注意点>
・インクカートリッジ部やヘッドまわり、作業する手がインクで汚れます。(付属の手袋やウエットティッシュを使いましょう)
・ヘッドから排出されるインクで、ゴミ箱も汚れます。(インクで汚れたキッチンペーパーを捨てる容器を準備しておきましょう)
・インクが行き渡るために何度もヘッドクリーニングを行いますので、インクが消耗します。(予備のインクカートリッジが必要です)
・コンセントを抜いて電源を切る方法ではタイミングを逃しがちです。(スイッチが付いたテーブルタップがあると便利です。)
<まとめ>
100mlの洗浄液で、ヘッド詰まりの修理が3~4回分できると思います。
一度やってみると意外に簡単な作業です。
インク汚れに対する養生をしっかりしておけば、スマートに作業できます。
「プリンターが壊れた!」「買い替えないといけないんじゃないか?」と考える前にぜひ試してください!