A「逆ネジになっている印です」
写真はガス溶接器のホース接続部分のカプラです。下側のナット部分には切り込みがあります。これはネジ部が逆ネジ(左に回して締めこむつくり)になっていることを示しています。工具を使う時は、うっかり左に強く回し過ぎて、ねじ山をつぶさないよう注意が必要です。アセチレン圧力調整器側も同様に逆ネジです。
【逆ネジになっている理由】
ガス溶接器は一般的にアセチレンと酸素を使いますが、可燃性のアセチレンと、酸素とを区別するために、このような逆ネジが使われています。
【逆ネジが使われているところ】
逆ネジは、もう少し身近なところで、ヤマハのバイクの右側ミラーにも採用されています。(転倒時の破損防止のため) 固定ナットには切り欠きがあったと思います。他には、扇風機の羽固定ナットや (モーターの回転によるゆるみ防止のため)、旧車や古いトラックなどの左側ホイールナットに逆ネジが使われていました。(タイヤの回転同期によるゆるみ防止のため) 最近は正ネジに統一され、走行中の脱輪事故が増えている一因ではないか?と、社会問題になっていますね!
わざわざ逆ネジを採用することろには、それなりの理由があると言うことで、メンテナンス時には注意が必要です。