A「重箱読みの場合は ”ご” 」「湯桶読みの場合は ”お” 」を付けます。
敬語(丁寧語)の "お" と "ご" の使い分けは、あとに続く言葉が音読みの場合 ”ご” 、訓読みの場合は ”お” となります。
例) ご質問…「質問(しつもん)」が音読みですので、前につける敬語は「ご」になります。
お問い合わせ…「問(と)い」が訓読みですので、前につける敬語は「お」になります。
では、あとに続く言葉が重箱読み、湯桶読みの場合はどうなるのでしょう?重箱読みとは、その名の通り、「重(じゅう)」音読み、「箱(ばこ)」訓読みの、音訓の順で読む言葉です。逆に、湯桶読みとは、「湯(ゆ)」訓読み、「桶(とう)」音読みの、訓音の順で読む言葉です。
これらの場合は、あとに続く言葉の最初の文字が、音読みですと「ご」、訓読みですと「お」になります。
例) 重箱読み…「残高(ざんだか)」の場合は、「残(ざん)」が音読みですので「ご残高」
湯桶読み…「手本(てほん)」の場合は、「手(て)」が訓読みですので「お手本」となります。
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余談ですが、こどもの両親のことを、「親御(おやご)」さんと呼んだりしますが、これは、古くは「親の御前」と言う言葉があって、その「前」などが省略され「親御」と呼ぶようになったそうです。敬語のルールと異なるのは、その言葉の成り立ちが違うからなんですね!